スカイプの初期開発者らが率いるデリバリー・ロボットのスタートアップ企業Starship Technologies(スターシップ・テクノロジーズ)は2月6日、新たに9000万ドル(約133億円)の資金を調達したと発表した。
スカイプの共同創業者だったアーティ・ヘインラとヤヌス・フリスが2014年にエストニアで設立したスターシップ社は、サンフランシスコに本社を置き、食品や日用雑貨などのデリバリーを行う小型の自律型ロボットを製造している。同社はPlural(プルーラル)とIconical(アイコニカル)が主導した今回の調達ラウンドで得た資金を、米国や英国、欧州の国々での事業拡大に注ごうとしている。
同社のロボットは現在、米国、英国、ドイツ、デンマーク、エストニア、フィンランドを含む国の80カ所で使用されており、過去10年間で600万件以上のデリバリーを行ったという。
スターシップ社は、二酸化炭素(CO2)の排出量が多くてコストもかかるオンデマンド配送やラストワンマイル配送の問題に対処しようとしており、同社のロボットが従来の配送チャネルよりも少ないエネルギーで運営可能であることをアピールしている。
同社の他の投資家には、北欧を拠点に欧州の気候テック関連のスタートアップに投資を行うNordic Ninja(ノルディック・ニンジャ)や、日本のTDKベンチャーズ、タイヤメーカーのグッドイヤーなどが含まれており、これまでに累計2億3000万ドル(約340億円)を調達している。